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The Lightが出来るまで⑥Amy feat.ぜったくん – 聴き易いの臨界点 –

この数年MPCでライブサポートしてるぜったくん。

今でこそワンマンで渋谷WWWXを埋めるぐらいには売れっ子になってるぜったくんだが、初めてサポートした時はマジ全然お客さんのいないイベントだった。よく売れてなかった頃の定番な表現として「客が5人しかいなかった」と言うが、それどころじゃねぇぐらい居なかった。仮に未だにそれどころじゃねぇ感じの現場でやっていたとしてもサポートはずっとしてたと思う。俺は彼の曲が好きだし、ぜったくんが俺を「やべぇ!カッケー‼️」と言ってゲラゲラ笑ってくれてる限りは多分ずっとやってる(若者からそう言われ続けるように俺はすげぇ頑張る)。

フワッと脱力したスタイルのぜったくんだがその実かなりのHIP HOPヘッズで、現行のイケてるHIP HOP情報はぜったくんから得る事が多い。尚且つライムスターやペイジャーといった黄金期の日本語ラップや首ガンガン振れるいなたいHIP HOPがめっちゃ好きだったりする。後めっちゃゲーム好き(FPSガチ勢)。そこでかなりフィール出来た。一緒に東京ゲームショウに行くようなMCは彼が最初で最後だろう。好みが被ってるというのは一緒にやる上で物凄く重要。

時は3月、コロナ開始時。ラジオに出演した帰り道にて、お互いライブが飛んだのでしばらく会う予定が無さそうという話に。その流れでそろそろ一緒に曲作りたいねって話したら「俺が乗っかりてぇです」って言ってくれた。それ本気にしたからな!やるぞ!ってな具合で作る事に。絶対本人がやらなそうなビートに乗ってもらって、新たな側面を引き出す事も考えたが、ぜったくんの持つメロセンスが好きなのでそこを最大限に活かしてもらう方向にした。

トラックのインスピレーション元になったのはSlum VillageのSelfishである。

というかもはやコード進行も一緒で、最終的にはピアノのフレーズをシンセで弾いてブチ込んだ。更にライブでは、3バース目でこれと同じネタをサンプリングしてぶち込んでる始末である。仕方ない。好き過ぎる。
このアルバム全編で活用したヴィンテージシンセ、KORGのPOLY SIXを、この曲では最も使いまくりあらゆる音色にエディットして使った。

今作で猛威を振るった名機。

エレピを含む全てのコード音、アルペジオなどフル活用。まだMIDI改造してなかったので、弾いた音をMPCにサンプルして使っていた。お陰でいい感じのノスタルジーが漂うトラックになった。そこに引っ張られたか、はたまた客演特有のバイブスなのか、ぜったくんは音楽との出会いを振り返るリリックを書いて来た。本人の曲は日常を切り取った物が内容が多いが、こういったリアルシットは無かったらしい。この曲は少しずつ仮録りしながら結構密にやり取りしながら作ってた気がする。

トラックが出来た時に、アルバム中で最も聴き易い曲にしようと決めていた。HIP HOPに馴染みがない人がこの曲を入口にアルバムを聴いてくれたら…という言わば罠のような曲。俺個人としても、自分色をキープしながらどれだけポップに出来るかの臨界点を探る曲でもあった。誰にも聴かせてないが(というか聴かせたくないが)途中段階ではもっとポップなバージョンもあった。でもあまりにダサかったので却下。そのせめぎ合いを自分の中で繰り返して出来た今のAmyが、これは自分の曲だと胸を張って聴かせられるポップ感の臨界点なのである。まぁ、時が進めばこの臨界点は上下してくんだけども少なくとも現時点ではここ。

有難い事にぜったくんのライブでは必ずAmyをセットリストに入れてくれているので、今のところアルバムで最も演奏してる曲になった。ワンマンでバンドアレンジした時はさすがに感動したなぁ…。
本人的には今回のアルバムの客演の並びに自分がいることにめちゃめちゃ恐縮していたし(もはや怯えていた)、字面だけ見た人からは驚かれる事も多いが、アルバムを聴いてくれれば自然に入り込んでいると伝わるだろう、と思う多分(笑)
少なくとも俺が必要としていた要素を間違いねえ形で注入してくれたので大満足である。これからもよろしく頼むぜ!

KO-ney – The Light

1 Movin’ on ft.岩崎慧(セカイイチ)
2 The Light ft.Ei kikkawa(The Roomies)
3 高二(一留) ft.呂布カルマ
4 Anger
5 Krush ft. DJ Hiroking(Bron 2 Funk)
6 amy feat.ぜったくん
7 Circulate KO-ney&STUTS
8 春はまだか ft.KMC
9 Blue Moment ft.Tamotsu LeftGroove

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