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The Lightが出来るまで⑦Circulate KO-ney & STUTS

本作におけるラスボスの一角、STUTS登場。

俺にとって初めてのMPC仲間であり、最大最強のライバルである。今となっては大活躍の有名人だが、その遥か昔から既に奴の世界観は完成されつつあった。確か最初に会った時は19歳とかだった気がするが、もう既にカッケーでやんの!本人的にはめちゃめちゃ荒削りだったのだろうが、目指すべき正解が見えてるというか、本能的に何がカッコいいか分かってる感じ。2人でMPC2台でライブをしたり動画を撮ったりたまに飲みに行ったり。ビートについての高度な話を気軽に出来る友人である。時々誤解されているが、STUTSは俺の後輩ではない。歳は4つ下だがビートを作り始めたタイミングは同じぐらいだし、技術や知識においても後輩だと思った事は一度もない。何なら常に俺を脅かし続けて(俺が勝手に)挫折してはスキルアップするタイミングを何度も与えてきたような刺激的な友人である。

長年同じ場所でやっていた仲間の大躍進は嬉しくもあったが当然悔しくもあり…まぁこの話は週刊少年連載1年分ぐらいのボリュームを使わないと語りきれないのでまたの機会にしよう。とにかくSTUTSに限らず、大躍進する他の仲間や年下のイケてる奴らに負けないようにヤバい曲を作るのだと一念発起したのが今回のアルバムなのだ。

ずっと前から「音源作りたいよねー」とぼんやり話してはいたが、この度ようやく実現したのである。作る時にSTUTSが言っていたのは「スポーティーな感じにしたくない」と。要は「MPCプレイヤーが2人でセッションしてる」とか「ライブ感がある」とか、そういう”やってる感”を前に出したくはないという事だった。俺としてもそこは完全同意で、STUTSに対して求めたのは音作りの手腕と「間違いねぇプロデューサーの感覚」を借りて曲を作りたかった。とは言え制作工程はセッションみたいだったけど。

俺がコードパターンをいくつか持って来て、STUTSがそれ使って弾いて、俺がドラムブレイク組んで、STUTSがその上から強烈な3点叩いて、俺がモジュラーシンセで弾いたりツマミ弄って遊んで、STUTSがおもむろに生ベース弾き始めて…オイオイこれ収拾つかねぇぐらい面白ぇぞ!

後半のピアノはSTUTSが弾いてて、速攻で「それGangstarrじゃん!」とブチ上がり、STUTSは「です笑」とニヤニヤし。ある程度形になったとこで一旦持ち帰って、それぞれ詰めていた段階で、一番最後の最後に何もかもが半分になる展開を唐突にSTUTSがぶち込んできた。なんだコレ!カッケー!!
こんな感じでひたすら無邪気にハシャギながら作った結果、とんでもなく渋い曲が出来上がった。MPC使いが2人だからさぞかし派手な物が来ると思った方々ごめん。我々こういうのが好きなんですわ。

この曲に関してはSTUTSがミックスも手がけている。柔らかくもいい感じにパンチもあり、ふくよかな低域もあり、要するに絶妙なバランスである。

「これでいかがでしょうか?」

如何も何もあるか!良いに決まってるだろ!!どんなに売れても変わらず謙虚な男だよ君はホントに!!

機会があれば違うアプローチの曲を一緒に作ってみたい。まだまだ引き出しはあるはずなので。
とにかく今回一緒に作れて嬉しかったよ。ありがとう。またやろう!

KO-ney – The Light

1 Movin’ on ft.岩崎慧(セカイイチ)
2 The Light ft.Ei kikkawa(The Roomies)
3 高二(一留) ft.呂布カルマ
4 Anger
5 Krush ft. DJ Hiroking(Bron 2 Funk)
6 amy feat.ぜったくん
7 Circulate KO-ney&STUTS
8 春はまだか ft.KMC
9 Blue Moment ft.Tamotsu LeftGroove

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